八丁堀「ぜん」

私の魚の師匠は築地の仲卸、東京の高級料亭に魚を卸しています。もともと私は釣った魚を料理する教室行いたいと思っていたのですが、師匠の店から定期的に魚を買いだすと魚釣りに行くのが億劫になってしまいました。かつては自分で釣って魚を〆て寝かせば一番美味しいだろうと思っていました。もちろん料理には結構自信があります。しかし、実際師匠の店の魚を使いだすと仲買人の方の目利きが素晴らしいことがわかりました。築地には日本全国、いや全世界から超一級の魚が入ります。その中で仲買人の方はその目利きで旨い魚を競り落とすのです。つまり魚にはそれぞれの個体で取れた場所、餌、群れなどで味の良し悪しがあるのです。したがって私が釣った魚が一番美味しいというのは間違いということがわかりました。
　私の料理教室ではその素晴らしい魚を使わせていただいています。生徒さんたちはみなさん本当に魚の美味しさにびっくりしています。師匠の店の魚が食べたければ高級料亭にいくのが一番早いのですが滅多にいけるものではありません。
　しかし、師匠は嬉しいことにご自分でも料理屋を持っています。かつて新橋にあったお店がこの度八丁堀に移転しオープンしました。
以前のお店の記事はこちら
http://michael-h.blog.so-net.ne.jp/2012-02-02




まずは先付け。

煮こごりにお浸し、ポテトサラダ。

そして出てきたのが毛ガニの刺身。

身がたっぷり、味噌たっぷり。


毛ガニの刺身を食べるのは久しぶり、実はこの刺身を作る作業大変なんです。板さんに感謝しながらぺろっと頂きます。ほんのり蟹の香りにプリプリの食感。そして毛ガニの酒を一緒に頂きます。最高です。かつては北海道でよく頂きましたが、師匠の店の方が信用できます。

次はお造り。

プリプリの下ろし立て彼岸フグ、３０kgのクエの刺身、本マグロ大トロ、インドマグロ、そして活鯵の刺身。師匠の仲卸の店は東京一のフグ、マグロの店。最高の状態で出て来ます。マグロは大トロにトロ、赤みと３種の色が素晴らしい。クエは私がいつも使う３日程度寝かせたものとは脂の回り方が違いました。１週間以上寝かせてあるのです。そしてアジは活もの、プリプリの食感。最高です。


師匠から差し入れ、すみません。ありがとうございます。

こちらは蟹の身の玉味噌ウニのグリルと蒸した牡蠣に甘いねぎ。

牡蠣が膨らんでいます。ねぎがものすごく甘い。

キンキの煮付け一匹付け。

上品な煮付け、キンキのホワホワ感。感動ものです。

山菜てんぷらと桜海老のかき揚げ。

ウドにフキノトウ、タラの芽天ぷら。春ですね。そして桜海老のかき揚げが旨い。

最後の食事は板さん自身手打ちのそば。２８の田舎蕎麦、あっ繋ぎに何を使っているか忘れてしましまった。


そして最後はこんなデザート。


もちろん、日本酒や焼酎も素晴らしい品揃え。

大満足です。どうぞ皆様築地から直行の美味しい魚をお楽しみください。

八丁堀「ぜん」
050-5571-4847 （予約専用番号）
03-5542-3592 （お問い合わせ専用番号）
東京都中央区八丁堀3-1-5 アルカディア八丁堀ビル　1F
都営浅草線 宝町駅A2・A8番出口より徒歩3分
宝町駅から186m
[昼]11:30～14:30
[夜]17:30～22:30（L.O21：45）
ランチ営業

コメント 2

これは名店、早速今度予約していこうと思います。
by krause (2015-04-03 11:12) 

Krauseさん：お楽しみください。
by michael (2015-04-05 00:12)