オランダでムール貝 [お店(オランダ)]
そして行く店はここ。親子3代にわたってレストランを経営している「DE SCHELDE」
チューリップの国オランダ、食材も旨し。 [お店(オランダ)]
到着翌日、在アムステルダムの知人に、正に今がチューリップの見ごろのキューケンホフ公園を案内して頂きました。この公園、世界でもっとも美しい春の庭園と言われ、たくさんの種類のチューリップをはじめ水仙やヒヤシンスを楽しむことが出来ます。今年の開園期間は3月20日~5月18日、車やバスのナンバーを見ればヨーロッパ各地からの観光客でにぎわっていました。
ムール貝の本場、Yersekeへ [お店(オランダ)]
オランダを中世から支えてきた産業は漁業と貿易、その海産物の代表がムール貝です。オランダの南西部ゼーランド州(Zeeland)にイーセケ(Yerseke)という漁師町があり、ここにはヨーロッパで唯一ムール貝の競をする市場があります。ここの競で落とされたムール貝はヨーロッパ中に運ばれます。ムール貝料理と言えばオランダのお隣、ベルギーのブリュッセルが有名ですが、実はすべてがオランダ産なのです。
海産物に目が無い私としては是非本場のムール貝を食べてみたい、それも漁師町で。と言うことでアムステルダムCSから鉄路イーセケに向かいました。毎時59分にフリシンケ行きの急行があり乗り換えなしで2時間10分で到着します。
最寄のKruiningen-Yerseke駅とイーセケは約5km位はなれていますがタクシーに乗れば良いかなどと思っていましたが大間違い。駅は無人、駅周辺には何もありません。電車が着くとバスが1台待っていましたが、こちらはどのバスに乗ってよいかわからず、もたもたしているうちに行ってしまいました。なんとこのバスがイーセケに行くバスだったのです。バスは1時間に1本、結局1時間バスを待つ羽目になりました。これも経験・・・
1時間待ってバスに乗れば5分でイーセケに到着。イーセケは想像していた漁村のイメージとは違った大変美しい村でした。
ヨーロッパは田舎が本当に美しい。街灯はあっても電信柱がありません。外国人も気にしているようですが日本の電信柱は景観的にも最低、最近では身体障害者などへの安全問題も浮上しています。
村の中心部には教会があり(ヨーロッパではどの村にもある)、そのそばにはレストランが数軒ありました。
しかし私の目指すレストランは海沿い、ここから5分程度の場所にあります。
村の中心部から海の方向かうと堤防があります。この堤防がオランダの特徴でしょう。海沿いにはずっと堤防があるようです。
堤防の内側にお目当てのレストラン「DE SCHELDE」がありました。
前日に電話を入れておいたので安心です。予約なんて要らないと言っていましたが・・・
アムステルダムから2時間の電車、そしてバスに乗り遅れやっとたどり着いたレストラン、店内はとても落ち着いた雰囲気、曇り雨模様で少々寒かったのでほっとしました。
さてお目当てはもちろんムール貝。
こちらがメニュー。
先ずは生です。日本では先ずこれを食べれるところは無いのでは。
レモンを軽く絞って頂きます。ワインは白のハウスワイン。きりっと冷えたワインにムール貝のほのかな甘さ。涙が出そうなくらい旨いです。
そしてイーセケは牡蠣も有名。
円形のブロン、養殖しているのは日本の牡蠣と同じクルーズ系なのでこの牡蠣は天然物でしょう。
こちらも強烈に旨い。ムール貝と牡蠣を交互に食べ、ワインを味わいます。
そしてメインは蒸しムール貝。
蒸したムール貝といえばワイン蒸しと思いますが、こちらは香味野菜と水少々で蒸したもの。オーダーしてしばらくするとキッチンの方からカラッカラッと音がしてきました。蒸しムール貝の鍋を振っている音です。
バケツ一杯に入って出てきます。これを中身を食べたムール貝の殻を使って次の貝の身を挟んで食べます。
強烈美味しい。香味野菜がとてもマッチしています。甘い、甘い・・・
そしてチップスを頼みましたが、これがまた旨い。オランダはマヨネーズで食べますが、芋の味がしっかりしてして、カラッと揚がっています。
これだけでもうお腹が一杯。オーナーとしばらくお話をしました。
このレストランは今のオーナーが3代目という老舗。ムール貝の季節は7月から3月末まで、今が最盛期だそうです。身の色が赤いのがメスで白いのがオス、大体2年ものだそうです。
しかし想像したとおり最高のムール貝、そして料理でした。
お店を出て堤防を越えるとそこが牡蠣の養殖場。潮の香と海鳥の鳴き声、何処へ行ってもこの空気が好きです。
その先に漁港があります。そこにはムール貝用の漁船が沢山係留されていました。
これが漁船。この船に満載されるほど取れるのです。
ムール貝の養殖場はアムステルダムの更に北にあるワッデン海、小さな島に囲まれた天然の養殖場です。そこから1日近くかかってこの港に運ばれ競にかけられるのです。
最近では日本の漁村はますます過疎化が進んでいますが、ヨーロッパは漁業を始め第1次産業がまだまだ元気です。それはヨーロッパ人は食に対してあるいは食事の時を大事にしているからではないでしょうか。スローフードと共に時も楽しまなければ。
Kon Julianastraat 35
4401CZ Yerseke
(0113)571307
定休日:水曜ただし6,7,8月は無休
http://www.rdeschelde.nl/
オランダ名物パンネンクック [お店(オランダ)]
今回のフライトはオランダのアムステルダム。滑走路の標高が-12ft(-4m)、この国の国土の1/4がSea Level以下という世界でも珍しい場所です。アムステルダムの街中は網の目のように運河が張り巡らされ、その景観がまた特徴でしょう。
アムステルダムは、ゴッホやレンブラント、今日本に来ている「牛乳を注ぐ女」の作者フェルメールなど巨匠の美術館めぐりが楽しいですね。昔何度か行っているので、今回はチーズで有名なエダムへ。アムステルダムから広大な牧場を見ながら北へバスで約30分です。運河が至る所に張り巡らされて美しい村です。
地元のチーズ屋さん。
赤やオレンジ、緑でラッピングされているのがエダムチーズ。国内販売のものは赤いワックスはかかっていないそうです。
こちらがチーズ工場ですがあいにく日曜日だったのでのお休み。
次に訪れたのが風車村、ザーンセ・スカンス。かつてオランダ内には風車は900位あったそうですが今は時代の波に押されその数はどんどん減っているようです。ちなみに風車の主な目的は堤防の外へ水を排出するポンプ、そのほか粉をひいたりしています。
この村の風車でマスタードを引いている風車があり、それを販売しています。
180g入りが€0.75とお安くなってます。
ちょうど昼時、ザーンセ・スカンスでオランダ名物パンネンクックを食べました。
パンネンクックは町の至る所で食べられますが、作っているのを見るのは初めてです。
パンネンクックを焼く分厚い石皿のようなものが円形につながり、これが一周すると焼けるというからくりのようです。
一周した後、具材を乗せてもう一周。
これは私が頼んだチーズとサラミ。
焼けた後、トッピング。基本的にはクレープのようにフルーツなどを乗せて最後にメイプルシロップやパウダーシュガーなどをかけていただきます。
生地は大変もちもちしていてピザとも違うし、クレープとも違います。
トッピングを変えればいろいろな味を楽しめそうなので今度作ってみましょう。パーティーなどでも使えるかもしれません。