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雪国の春 [お店(新潟)]

東京では桜が満開、地球温暖化の影響か毎年3月中旬には桜が開花を始めます。日本を代表する桜の花見は楽しいものですが、食いしん坊は雪国の春を毎年楽しみにしています。それは雪の下蕗のとう。今年も3メートル近く雪が積もった新潟県十日町市の松之山温泉、ここにも春が訪れ始め山の南斜面の雪は溶け始めます。そこからは春を待ち侘びた黄色い蕗のとうが伸び始めます。
この蕗のとうが絶品なのです。IMG_9046.jpg今年の3月の空、やはり例年よりも雪解けは早く東北地方で雪が残っているのは山間部を除いて裏磐梯くらい、新潟県も中越の十日町市を除けば平野部はすでに雪解けが進んでいます。しかし、私の心の里松之山温泉はまだまだ1m近くも雪が残っています。冬場の雪の多い年は4m近くも積もる日本一の豪雪地帯、だからこそ自然も人間も春をとても楽しみにしているのです。
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豪雪地帯の樹木はブナなどの広葉樹が中心、雪が溶けると地面からは力強く植物たちが伸びてきます。
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こちらは天然のワサビ。

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こちらはクレソン。

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蕗のとうにワサビ、クレソン、ヨモギ、アサツキ。

まずは毎年楽しみにしている雪の下蕗のとうで作る蕗味噌。
【作り方】
1. 蕗のとうの汚れを綺麗落とす。切り口は灰汁で黒くなっているのでその部分も切り落としておく。
2. 大鍋でお湯を沸騰させる。
3. 大鍋に蕗のとうを入れて一度沸騰させ、2分ほど茹でてザルにあげてすぐに冷水にとる。
4.  3.の蕗のとうの水気をとり、みじん切りにする。
5. フライパンにごま油をしき、4の蕗のとうを炒める。
6. 水気が飛んだら砂糖大さじ3程度(蕗のとうの量による)入れてさらに炒める。水気がさらに出るので飛ばしていく。そこにみりん大さじ2を加え、田舎みそ大さじ4程度入れて更に炒める。甘味や味噌の量はお好みで。ただし甘い方が保存は長く効くと思います。
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自家製ワサビ漬け
【作り方】
1. ワサビの葉と茎は綺麗に洗い、みじん切りにする。
2. そこに塩、小さじ1、砂糖小さじ2をまぜ揉む。
3. 鍋に湯を沸かし、2のワサビをさっと茹でて冷水にとり冷めたらザルにとり水気を絞る。
4. 酒粕(新鮮で良いものを使うのがポイント、今回は山間の特別吟醸の酒粕)にすりおろしたワサビをあえて、塩、麺つゆ少々で味を整える。
5.  4.と5.を合わせて冷蔵庫にしばらく置く。
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蕗味噌もわさびづ漬けも酒の肴にご飯のお供に最高です。

もちろん蕗のとうは天ぷら。
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自宅に戻ってご飯のお供3種。わさび漬け、蕗味噌、そしてイカナゴのくぎ煮。ご飯はもちろん魚沼産棚田のコシヒカリ。
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まだまだ雪深い松之山

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