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初冬の松之山、茸狩りと囲炉裏料理 [お店(新潟)]

私の日本の憩いの場所、松之山温泉。日本三大薬湯の一つで100度近い塩泉は、その昔鷹が傷をいやしに来ていたとか。私も癒されます。温泉だけではありません。宿の若旦那とはもう10数年来のお付き合い。山の素晴らしい幸を紹介してくれます。数年前からは毎年春に山菜ツアーを行っていて、春の山の幸を楽しませてくれます。かねてから秋に茸狩りに行こうと言う話、料理教室の生徒さんからもリクエスト。今回実現の運びとなりました。

紅葉も終わり各家では真冬の豪雪に備え準備も終わっています。雪もすでに何回か降ったという松之山の日本の原風景。
P1090263.JPGさて茸狩りといえば秋の真っ盛りの時期。勿論松之山の山々には沢山の茸がでるそう。しかし、その中には毒キノコも沢山。初冬になると、ほとんど食べれる茸が出るそうです。
案内は知人とその長男、そして山の男児「しんちゃん」。わざわざ私たちの為にめぼしい木を見つけてくれていたのとのこと。
早速、あったよー。と興奮した声が聞こえます。
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実はこの季節茸はほとんど木の上に。エクステンション付きの鎌で採ります。

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素晴らしいヒラタケ。山の恵みに感動の瞬間です。

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こちらも凄い。

またまた他の場所から大声が。ナメコの群生。
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この感動は魚を釣った時のものと同じ。

エクステンション付鎌で高い場所の茸も採れます。受けはコウモリを逆さまにしたもの。
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こうした知恵に敬服します。

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網でもチャッチします。

決して素人同士で山には行かないでください。中には毒キノコもあります。
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これは月夜だけ。摂食後30分~3時間で発症し消化器系の下痢、嘔吐が中心症状であるが、重篤な場合は、痙攣、脱水、アシドーシスショックなどを起こします。

今回の成果はこんなに。
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ナメコ、ヒラタケ、クリタケ、ムキタケ。
しかし、ブナの森のメカニズムは本当に素晴らしい。朽ちたきは、バクテリヤや茸なでで分解され土に帰ってゆく。その肥沃な土にはやがて種が運ばれ新しい木が誕生する。
誰がこんなに完璧なシステムを作り上げたのだろう。まったく無駄がない。そして人間や動物達はその恩恵を沢山預かるのです。

さて料理は今回松之山の湯守処「地炉」をお借りして囲炉裏料理を皆で作りました。メンバーは料理教室の人たち、最強です。
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茸はもちろん、天然地物、そのほか野菜類も山の男児「しんちゃん」からの差し入れや知人の旅館からの差し入れ。そして生食用イワナと知人の旅館扱うブランド豚、越の紅豚(妻有ポーク)をお願いしました。地産地消を基本としました。
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イワナは勿論囲炉裏焼き。
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そして刺身で頂きます。
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呑兵衛が揃う、料理教室のメンバー。酒もこだわります。
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越後ビール、私のお気に入り松の井、中でも大吟醸「英穂」。これは35%磨き素晴らしい香りとスムースさ。そして松の井純米吟醸。鶴齢。焼酎は八海山の米焼酎。

しんちゃんから自家製純粋ヤマブドウジュースのプレゼント。
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香りが素晴らしい。女性陣にほとんど呑まれました。

まずはおつまみ系。
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ナメコ下ろし、野沢菜、ムカゴ、クルミの胡麻和えなどなど。山の幸で一杯。

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刺身を作るときに余ったアラでイワナの骨酒。
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骨酒用にはちゃんと熱燗用の酒を準備しています。
皆さん、美味しいの連発。1時間かけた塩焼きは頭から全て食べられました。メチャクチャ旨い。
鮮度は抜群、刺身もうまい。

こちらは出汁で茸汁。
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上品な出汁を使って、採りたて茸の香りと食感を味わいます。旨い!!!

知人の旅館で作っている新米コシヒカリ、薪と羽釜で炊きます。今回の目的の一つです。
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スキーアルペンでオリンピックを目指す長男が炊いてくれました。彼も立派な山の男児です。

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米の出来栄えにお父さんからお褒めのことば。

越の紅豚(1.5kg)は温泉を使った低温調理の後、炙り焼きにします。
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温度計を持ってきて軸心温度を測りながら。

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炙り焼きは脂がジワジワと出て来て、炭の上に滴り落ちます。そこで煙が発生して自然に薫製となるのです。越の紅は妻有ポークの中でも厳選されたものを更に熟成させたもの。肉の味ももちろん、脂が旨い。まるでイベリコのベジョーダを食べているよう。皆さん、大絶賛でした。

ヒラタケのオリーブオイル炒め。
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茸はイタリア料理もあいます。素晴らしい香りでした。感動!!!

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松之山の豆腐屋さんの揚げ。販売は地元の人限定。これがメチャクチャ旨いのです。

〆は茸鍋。
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勿論絶品です。

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囲炉裏の有る建物は、煙でいぶされやがて腐敗しなくなり、雑菌の発生を抑え防虫効果がでてくるのです。
先人達の知恵は素晴らしいもの。

松之山の人は当たり前のように茸や山菜等山の恵みを食べています。我々にとってはなんと贅沢なことか。自然に感謝です。
そしてわがままを聞いてくれたひなの宿「千歳」若旦那、若女将、宿七クン、しんちゃん本当にお世話になりました。
http://www.chitose.tv

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