モロコ（クエ）フルコース

モロコ、我々関東の釣り人はクエ（九絵）のことをそう呼びます。九州ではアラとも言いますね。アラはまた関東ではスズキ科の幻の別の魚のことを言い、ちょっとややこしいですが、モロコと言わせてください。
私が長年狙い続けている魚ですが、今だ釣れていません。釣友達は20キロ、30キロ級を釣りいつもおこぼれ頂戴です。

これがモロコ（クエ）、私は魚の中でも一番旨い魚だと思っています。特に冬のモロコは脂が乗って強烈に旨い。今回は知人の会社の忘年会の出張料理、魚の仲買をする私の師匠の店で仕入れて頂きました。長崎産天然物、6.2KG。


冬になると、背びれの横が盛り上がり脂の乗りがわかります。

6キロ級でもすごい盛り上がり。

これを自宅で解体します。

背びれや腹びれ付近の脂ののりが写真でわかります。

モロコは捨てるところがありません。すべてを使ってフルコース。
まずはお造り。

先週は築地でもこのモロコが無かったとのこと。出来れば早めに仕入れをお願いしておきましたが、仕入れは当日。
お造りです。

このほんのり桜色した身は素晴らしい。しかし、ちょっと新しすぎます。刺身で頂くには一週間程度置いた方が脂が回って旨いのです。

モロコ（クエ）の内臓は格別です。
こちらは胃袋。


こちらは皮の酢の物。


こちらは肝の煮付け。


内臓の旨さに皆さん感激でした。

皮と身の間にたっぷり脂を含んだ身を唐揚げに。

食べたときに皮と身の間の脂がぷちっと出て来ます。強烈です。そして身はまるで超上品な鶏肉を思い起こさせます。

こちらはエラの唐揚げ。


鱗も唐揚げに。

ジャコの唐揚げのようだと。

そしてメインは勿論「鍋」クエ鍋です。

頭やアラを適当な大きさ切り、此れを出汁に。

そしてしゃぶしゃぶ。



強烈です。

背びれの脂が乗りまくった部分は塩焼き。


カマも塩焼き。


モロコ（クエ）の凄いところはあらゆる骨の周りにゼラチン状の脂が付いているところ。すべてを最後までしゃぶります。コラーゲンたっぷり。

そして〆は雑炊。


ヒレの余った部分でヒレ酒も。


貴重な魚だけにお店で食べても数切れしか出てきませんが、今回は皆さん大満足とのことでした。

やはりモロコ（クエ）は旨いよ。師匠ありがとうございます。

コメント 5

すごい！ここまでのフルコースは店ではでてきませんよねー！
by ぺこりん (2009-12-17 12:28) 

どれも感動的にお見事、ヒレ酒はおいしそうですね。
by Krause (2009-12-17 16:40) 

これは・・・！！
欧州の寒い冬に、撃沈レベルMAXです。
先日のへダイはお刺身レベルだったんですね。
こっちでもそれくらい鮮度の良いものが手に入ればいいのですが・・・
ちょっと諦めモードです（苦笑）
昨晩、エッセンも今シーズンの初雪が降りましたよ。
by しの (2009-12-17 19:42) 

クエをフルコースでこんなにたっぷり食べられるなんて！
画像を見ているだけでもお腹が鳴りそうです＾＾
エラもから揚げで食べられるのですね。
今まで捨ててました・・・もったいない＾＾；
by Jenny♪ (2009-12-19 23:00) 

クエはなかなか手の届かないお魚なので
今まで数回しか食べたことがありません。。。。
ウロコだけで日本酒二合はいけそうですね～。
by うつぼ (2009-12-25 21:57)