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国宝 源氏物語絵巻 [その他]


名古屋の泊まり、食以外での楽しみ、それは徳川美術館です。この徳川美術館は尾張藩主の歴代相伝の重宝を所蔵し、特に国宝源氏物語絵巻を世田谷の五島美術館と共に所蔵していることは有名です。また、将軍家に伝わる古刀や茶器などの所蔵品を見ると本当に日本の匠のすばらしさに感動します。目抜きなどコンピューターで仕上げたようなその細やかさ、一流品を作っていた職人たちのレベルの高さには本当にびっくりします。やはりこれが日本人のものづくり文化の伝統だったのでしょう。

昨年のこの時期、徳川美術館開館70周年記念で相当数の絵巻が展示され、絶対に見に行こうと思っていたのですが行けませんでした。
まだ本物を見ていないため、この時期数枚展示される予定と思い訪れてみるとありました。

柏木(一)

柏木との不義により、その子・薫を出産した源氏の妻・女三の宮は、良心の呵責に悩み、出家を志す。朱雀院と源氏、女三の宮の発心をとどめさせようと諭す。

この後の柏木(三)も見たかった。

宿木(一)

秋の時雨のそぼ降る頃、帝は碁の相手に薫を召された。「今日は先づ、この花一枝許す」と、帝は古歌に託して、暗に女二の宮の降嫁をほのめかされる。

900年の歳月が経ち色はあせても平安の当時の文化や生活、そして当時の絵師達によって描かれた事実である本物はそこにありました。絵巻の特徴と言えばご存知「引目鈎鼻」、本当に細い線で見事に表情を表しています。また中指の指先くらいしかない顔、そこに1本1本描かれた髪の毛や眉毛の細さ、写真や映像では何十回と見ていますがヤッパリ本物はすばらしい。
 また絵巻で使われている絵の具などをX線蛍光分析器を使って特定し当時同じ絵の具を使って復元模写された宿木(一)加藤純子製作 一面も展示してありました。模写の技術ももちろんすばらしいものですがその色鮮やかさにはこれまた本物とは違った感動がありました。

自宅へ帰って今日の昼食は名古屋名物味噌煮込みうどん。
八丁味噌で作った味噌カツのタレ(作り方http://blog.so-net.ne.jp/michael_h/2006-07-24)、白味噌、鶏肉、かまぼこ、ネギ

出汁をしっかりと取ります。昆布を水から、沸騰間際に取り除き花鰹をドバッと、鶏がらスープのウェイパーを少々。

そこへ八丁味噌で作った味噌カツのタレ2、白味噌1の割合で合わせ味噌を作り出汁に入れます。
うどんは腰のある讃岐うどん。一度茹でてから鍋へ、鶏肉、かまぼこ、ネギをいれ、ぐつぐつと煮ていきます。食べる前に卵を落として出来上がり。

寒くなった着たので体が温まります。


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コメント 4

lovin

味噌煮こみうどん、
ネギの甘さとみその相性がいいですよね。
寒くなって来たので、ひさびさに食べたくなりました。
以前、愛知で食べた、とろろが一面にのった味噌煮こみうどんが忘れられません。
あと、「恐るべきさぬきうどん」、、気になるんですが〜(笑)。
by lovin (2006-11-25 13:54) 

michael

lovinさん:味噌には八丁味噌を使っています。やはりこの味でないと。ネギとの相性は本当に良いです。具は茸や旬のものをたくさん入れればもっと美味しくなりますね。
「恐るべきさぬきうどん」は近所のスーパーで売っていたのですが、まあまあですかね。
by michael (2006-11-25 15:09) 

大きな声ではいえませんが学生時代 国文学部在籍し、卒論は源氏物語の朧月夜でした。すっかり忘れていた源氏物語ですが本物の絵巻はやっぱり違うのですね~。見てみたいものですが名古屋はやっぱり遠いです(ぐすん・・・)
by (2006-11-28 12:40) 

michael

にいこさん:源氏物語を研究されたのですね。すばらしい。古典はあまりにも奥が深すぎるので自分なりの感性で絵巻を見ながら1000年前を想像しています。歌もまた良し。世田谷の五島美術館にも、鈴虫一、二、夕霧、御法がありゴールデンウィーク頃に毎年展示されるとのこと。
by michael (2006-12-03 00:42) 

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