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サンパウロの公共市場 MERCADO MINICIPAL [お店(サンパウロ)]

食いしん坊にとって市場巡りは一番の楽しみ。もちろんレストランで食事するのも良いですが、その食材がどのように売られているのか、その国の食の事情は、値段は?などなどじっくりと見て回ります。
 地下鉄1号線のSao Bentoで降り、通りに出るとその人の多さにビックリします。駅の周りは洋装店やアクセサリーの店が所狭しと並んでいます。人並みを通り抜け北東の方に5分ほど歩くとクラシックな大きな建物が見えて来ます。これがMERCADO MINICIPAL(メルカード・ムニンシパウ)
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市場に入ればフルーツの香り。ブラジルはアマゾンの熱帯から温帯まで広大な土地が広がっており、食材は大変バラエティに飛んでいます。食文化は基本的にヨーロッパからの移住、特にポルトガルの文化が中心でしょう。イタリアやドイツからの移住者も多数おり、サンパウロやリオデジャネイロのイタリアンは大変おいしいとの評判です。
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ヨーロッパやアメリカ大陸の市場のディスプレイは本当に美しい。日本は何でこのようにしないのでしょう。美味しく見える電灯を使ったり新鮮に見える水蒸気をかけたり。。。まずは美味しく見えるディスプレイからではないでしょうか?

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こちらは乾物、生ハムは大変安いです。

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何度も記事にしましたが、これが本物のバカリャウ(塩干しタラ)。ポルトガルから伝わった伝統の主食です。このタラの旨味は半端じゃありません。値段もかなり良いです。

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ワインやリカーも沢山。
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しかしブラジルは酒類、特に輸入ものの税金が高いのです。カイピリーニャで使うカシャサ(ラムの)は沢山の種類があります。

こちらはヤシの芽、パルミート。
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魚屋は私にとってメイン。ブラジルでは魚料理は海水魚と川魚の両方。川魚といってもピラルクなど巨大な白身魚があります。
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こちらは海水魚達。タイの種類は世界中にいますね。その他タラの種類、サーモンなど。

こちらは川魚、テラピアはこんなに大きい。
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精肉店も普通とは違う。生ハム用の原木がそのまま吊るされています。
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もちろんフェジョアーダ用の豚足や内臓系もばっちり売られています。

こちらは牛肉、どうやら高級肉は真空パックしてあるようです。
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値段表をみればアルゼンチン産Picanhaとウルグアイ産Picanhaが一番高い。
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実は南米で一番うまい肉はウルグアイ産とブラジル人機長が言っていました。ウルグアイでは平坦な広大な牧場で牛が放牧してあるため、ストレスが無く美味しく育つそうです。種はヘレフォード種とアンガス。

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これがPicanha。是非日本にも輸入してほしい。私にとってサシの入ったA5など何の付加価値も無い。是非美味しい赤肉ブームの到来を待ち望みます。

こちらは唐辛子専門店。
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世界では本当にたくさんの唐辛子が売られています。

もちろん食事も可能です。
見て歩くだけだともの凄くストレスがたまります。やっぱり買って料理したい!!!

ブラジルは素晴らしい食材に恵まれています。それは広大な土地にサンサンと注ぐ太陽と森林の雨。しかし歴史を振り返れば500年前のヨーロッパからの移住による開拓により1000万人いたインディオ達が今では38万人まで減少しているとか。そして1970年頃から始まったアマゾンの大規模開発により毎年東京との10倍近い森林が失われているのです。2010年にはまだ未発見の部族が発見されましたが、今やその生活は脅かされていることでしょう。
 こうした犠牲があることも忘れてはいけないですね。今後予想されるのは今迄の食料畑がバイオ燃料用の穀物畑に変わって行くこと。これによりまた食社会は大きく変化して行くことでしょう。


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