フランスの食材を堪能

　しばらくご無沙汰していました。パリのステイでした。今回のステイ、友人がアパルトマン式ホテルに宿泊したのでそのキッチンを借りて料理をすることが出来ました。いつもはマルシェ（朝市）で日本に持ち帰れない肉類や野菜など、見るだけで指をくわえて帰っていたのですが、今回はそれらを堪能することが出来ました。パリのマルシェはパリジャンの台所、それはそれは新鮮な食材が揃っています。
　料理は限られたスペースのキッチンと調理道具、そして素材を大事にしたフランス料理をということで、パリの若き有名なシェフ、シリル・リニャックのレシピ本に出ていた料理をメインにパリの美味しい物をチョイス。クルーの皆さんにもお手伝いいただきました。

　先ずは「マッシュルームの詰め物　Champignons farcis」

作り方はこちら：http://blog.so-net.ne.jp/michael_h/2006-10-04
パリの素材で食べてみれば、うッ旨い。材料自体は日本でもありますが、旨い。

Pommes de terre grenaille sautees au thym et a l'ail
プチジャガイモのソテー、タイムとニンニク風味

作り方はこちら：http://blog.so-net.ne.jp/michael_h/2006-06-22
うッ、旨い。何だこりゃ。ポテトが旨い！

チーズ盛り合わせ、そしてハモンセラーノとサラミ。

チーズは本場、ミモレット、スーマン・トラン、パルメジャーノ･レッジャーノ。パリでは人気、スペインのハモン・セラーノ、サラミ。ワインが進みます。

そして冬の味覚、ムール貝。

こちらはワイン蒸しではなく、オランダのゼーランド州風、野菜と少量の水で蒸したものです。
作り方は簡単、香味野菜（人参、玉葱、ポワロ葱、、セロリ）とムール貝と水だけです。
ムール貝は綺麗に洗って紐をとります。鍋にムール貝を入れ、香味野菜を刻んで入れて水を少々。中火にかけて蒸します。ある程度蒸されたら鍋を振って底の貝と上の貝を混ぜます。これを数回繰り返して出来上がり。香味野菜の香とムール貝の甘さで旨みが倍増します。ワイン蒸しも美味しいですがこちらも美味しいですよ。

シェーブルチーズ・フレのミルフィーユ、セイボリー添え・Mille-feuille de chevre frais a la ssrriette

作り方：http://blog.so-net.ne.jp/michael_h/2006-11-26
セイボリが無かったのでアロマオイルはタイムとニンニク、パプリカで作りました。チーズは大好きなシェーブル、セル・スー・シェ。

ここでお客様が登場。今回の料理が作れたのも彼女のお陰、パリ在住のソネブロでLINKしているSTELLAさんと相方さんです。彼女がソネブロで紹介していたシリル・リニャックの記事を見て、すぐに後輩にこのレシピ本を買ってきてもらい勉強しました。このレシピ本で私のフランス料理の見方が完全に変わってしまいました。今流行の料理は、昔の伝統的な手の込んだヘビーな物ではなく素材の味を生かしたライトな料理なのです。以前記事にした人気のビストロ「L'EPI DUPIN・レピデュパン」もそのような料理でした。
　STELLAさんには美味しいお店も紹介していただき、お世話になりました。次の記事で紹介します。

　さて今回のメイン、フ・ォ・ア・グ・ラ。これが食べたかった・・・日本では冷凍しか食べれませんが、もちろん生です。
フォアグラとリンゴのポワレ

ピントがずれてしまいました。このフォアグラの味を引き立てるリンゴにピントが。マルシェでリンゴを買おうとすると、日本人の私を見て赤いリンゴ指して「FUJI、MUTSU」等と売り込んでましたが、私がほしいのはGOLDEN。料理用には美味しいです。
エシレのバターでフォアグラを炒めます。香りが違いますね。フォアグラをあまり炒めすぎると小さくなってしまいます。生はある程度火を通すだけでOK。次にエシレバターでGOLDENを炒めます。りんごとバターの香りがたまりません。最後にシャンパンを。

　バケットを切って皿にならべ、そこへ炒めたりんごを。フォアグラを乗せて、りんごとシャンパンのソースをかけます。

うッ、旨い！！！フォアグラとリンゴの絶妙なコンビネーション。うッ旨い！！！

最後はパリで料理をしたかった魚料理。魚はBAR（スズキ）。日本のスズキと形は若干違いますが味はどうか。しかし、ヨーロッパでは魚は物凄く高い。日本の3倍くらいします。
スズキのポワレ、ほうれん草とクリーム味。

作り方：http://blog.so-net.ne.jp/michael_h/2007-10-14
旨い！！！味は日本のスズキと変わりません。皮と身の間の脂もしっかり乗っている。付け合せのホウレン草、そしてクリームも旨い。

　友人のおかげでパリの食材を使って料理できましたが、素材の旨さにびっくりしました。特に野菜はすばらしい。ヨーロッパは本当に農業が盛ん、その歴史も相当古いものがあります。大地が肥えているのでしょう。乳製品もすばらしい。酪農もまた肥えた大地の草で育った牛が乳を出してくれるのでしょうか。blogで何度も書きますが、自給率が100%を超えているヨーロッパ、一方で自給率が40%を切ってしまって、食料を隣国に頼る日本、将来どのようになるのでしょう。

　最後にフォアグラとともに一番食べたかった、フランスの美味しいもの、ブータン・ノアールとブータン・ブラン。食べるのを忘れ、気がついたときはもう皆満腹状態。

豚の血で作ったソーセージ、ブータン・ノアール。アルザス風にシュークルットとともに。ワインが最高に合う一品です。翌日いただきました。しかし、フライト前でワインが飲めません。
ブータン・ブランも柔らかくて、フォアグラの味がほのかに。これまた最高のワインのお供です。

コメント 28

どれもこれも美味しそう。。フォアグラ。。これでワインは最高でしょうね。。ムール貝も良いな。。
by (2007-12-01 21:10) 

とても美味しそう！フォアグラ、そういう料理の仕方もあるんですね。
一度でいいからパリでキッチン付のところに泊まってお料理してみたいです。（腕前は別として）
by のん (2007-12-01 21:57) 

これはうまそうですね。ワインが飲みたくなりました。
by krause (2007-12-02 08:21) 

旨い！！！の連続ですね！
それにしてもすごい。。
本場の本でお勉強、尊敬～。
プチジャガイモのソテーの色がたまらないです！
by lovin (2007-12-02 10:03) 

市場をのぞいていつも思うのは、新鮮な食材を買ったところで、すぐに調理できる環境にないことが悔しくてなりません。キッチンが使えればなあといつも思います。ああ、うらやましい。
by 中島茂信 (2007-12-02 11:29) 

水郷楽人さん：思い出すだけでも生唾が出てきます。本場は美味しいですよ。ムール貝はちょっと小さめでしたが甘くて美味しかった。
by michael (2007-12-02 12:59) 

のんさん：初めまして。このフォアグラ料理はもっともポピュラーな料理です。簡単ですが焼き方に気をつけないとフォアグラが解けてしまいます。どこに泊まるのもキッチンつきが良いですね。地元の食材を思いっきり楽しめます。
by michael (2007-12-02 13:06) 

Krauseさん：パリで飲むワインは格別です。
by michael (2007-12-02 13:07) 

lovinさん：ヨーロッパの食材には感服です。ジャガイモはどこで食べても美味しいですね。
by michael (2007-12-02 13:27) 

中島茂信さん：今度行かれるときはキャンプの用意で行かれたらいかがですか（笑）
by michael (2007-12-02 13:28) 

なんて素敵な会でしょう！ヨーロッパでも特にパリは、食材が豊富ですね。特に野菜や果物はすばらしいと思います。うらやましい～限り。。。
by (2007-12-02 16:21) 

いや、これはスゴイ、どれも美味しそう
今度、小さなじゃがいもを見つけたら絶対に作ります。
マッシュルームは、肉厚の椎茸で代用して作ってみます。
by へろーめ (2007-12-02 16:47) 

さすがmichaelさん！アパルトマン式ホテルとはいえ、ご自宅と勝手が違う中、こんなに沢山作られたんですか！！　
以前の市場の記事が大変楽しそうでしたし、今回念願かなって豊富な食材で料理を存分楽しまれたようですね。
by うつぼ (2007-12-02 16:48) 

ほんとにさすがです！
ご馳走のオンパレードですね。
案外小食のリーは、どれもすこぉしずつかじらせて
いただけたらきっとお腹がいっぱいになりそう。
その場にいた方達はみんなと～っても幸せな気分に
なられたことでしょう。
by マダム・リー (2007-12-02 21:18) 

michaelさんの手料理をいただけたなんて夢のようでした！
腕はプロ級。美味しかった〜！
お友達やクルーの方達との楽しい夕べ、相方とともに参加させていただきありがとうございました。
私もブログUPしますのでよろしくお願いします。
by STELLA (2007-12-03 03:46) 

yin-yangさん：ペコちゃんもバレンシアで楽しそうでしたよね。
by michael (2007-12-03 23:08) 

へろーめさん：簡単な料理ですので是非作ってみてください。椎茸も美味しいかも。
by michael (2007-12-03 23:09) 

うつぼさん：私はブリキの鍋一つあれば何でも作ります。マルシェで買い物して料理するのは念願でした。どれも本当に美味しかった。
by michael (2007-12-03 23:11) 

マダム・リーさん：いや、作っている私が一番楽しかったかもしれません。
by michael (2007-12-03 23:12) 

STELLAさん：こちらこそ本当に楽しい時間でした。シリルの料理と出会えて本当に良かった。有難うございます。お粗末さまでした。
by michael (2007-12-03 23:14) 

うひゃー！生フォアグラ。日本では冷凍しかって、チリでは缶詰しかないですよ～（TT)　まあ、ふつうのれば焼き、れば刺しのほうが好きではありますが。フランスで現地の素材を使って料理なんて、とても贅沢です。
by たえり (2007-12-04 06:17) 

たえりさん：料理さえ出来るところがあれば、外で食べるのに比べ1/3くらいの値段で食べれるんです。
by michael (2007-12-04 10:52) 

突然参加させていただき楽しい時間と美味しすぎるお料理をありがとうございました！そのこです。
写真を改めて見るとあーもっといただいておけばよかった。。。と美味しさを思い出しています。
素材の味を活かしきった素晴らしいお料理と包丁さばきに見とれてました。
また機会がありましたら是非よろしくお願いいたします！
by sono (2007-12-04 23:27) 

sonoさん：こちらこそお手伝い頂きありがとうございました。パリの食材本当に美味しかった。和食が恋しくなったら調味料持って出張しますよ。最近は月一でCDG入っています。
by michael (2007-12-05 20:58) 

STELLAさんのところで料理の写真を拝見して、何が入ってるのかなぁと？と思ったことが解明しました。　フォアグラの一品、食べてみたい～
by バニラ (2007-12-07 21:45) 

バニラさん：これは店では食べたら大変な値段です。このリンゴとフォアグラの相性は最高です。
by michael (2007-12-08 21:37) 

マルシェで買い物をして、アパルトマンでホテルで調理。
いいですね～次回パリへ行ったら、マネをしてみたいです。
レピデュパン、何度かランチを食べに行きました。
でも、michaelさんのお料理の方が、美味しそうです。
by noie (2007-12-09 01:18) 

noieさん：初めまして。パリでも何処でも地元の食材で料理を楽しめたら楽しいですよ。レピデュパンは本当にいつも込んでいますね。ここの料理は勉強のためにもすべて食べてみたいと思っています。
by michael (2007-12-09 11:42)