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バルセロナは美味い [お店(バルセロナ)]

 今回のフライトはバルセロナへ。地中海をこよなく愛する私には最高です。フライトタイムは約14時間とヨーロッパ行きでは一番長い。中国に入り、北京上空を通りウルムチからカザフスタンへ。その後中央アジア各国をカスピ海、黒海を通り、トルコへ。ここで地中海に入ります。私はこの便の最高責任者で離陸と着陸を担当するので、真ん中が休憩。休憩明けはちょうどギリシャの上空。しかし、予報通りこのあたりは雲に覆われ、海は見えない。マケドニア上空からは雲が消え、夕暮れのアドリア海をあっという間に通過。イタリア半島上空にくると、まだ上空は明るいのにナポリの街の明かりが灯っている。左側には私の大好きなソレント半島がくっきり。その後サルディニア島上空を通過すれば、フランスの空域。そしてバルセロナへと降下を開始して行く。陸にいても、海にいても、空にいても地中海は好きだ。なんでだろう。地中海の歴史は地球上でも最も古い時代から始まっている。地中海の周辺諸国はその歴史を刻んでいるのだ。争いから文明、食べ物。すべての地球の原点がここにあると行っても過言ではない。その重みをすごく感じるのである。
 さて、途中一度ホールディングをさせられたけれど、無事バルセロナ空港に到着。スペインの夜は遅い。ホテルについて、疲れを癒すために近所のBARで一杯。至福の時間である。


 久しぶりのバルセロナ。しかし数ヶ月前にはISISによるテロ。さらにはカタルーニャ州の独立を支持する住民とスペイン政府の衝突など、現在は必ずしも安全とは言えない。今回は美味しいもの食べてすぐにホテルのこもろうという算段。
 そこで選んだのがかねてからバルセロナに行ったら行こうと思っていた店「ROCA MOO」
親店のEl Celler de Can RocaはRoca3兄弟が営む三つ星の店、予約もすんなり取れて良かった。
 場所はバルセロナでも高級な通り、グラシア通りとティアグナル通りのそば、OMMホテルの1階です。一人で訪れたので、席はカウンター。なんと最後に料理の仕上げを行う場所。CDCIM100MEDIADXO_0854.jpg
ここはさながら実験室のよう。火入れを行うのはキッチンですが、そこから送られてくる料理にソースや野菜、花をデコレーションするのがこの場所。ソースや、細かい飾り付け用の道具が目の前にありそれを使って仕上げるSous Chef、指示をしっかりとこなして行く料理人たち。最高の席でした。熱の微妙な温度を保つため、高熱ライトが数台あったのが衝撃的。

最初はCAVAから。
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目の前の美しい皿とデコレーション。
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最初はアミューズ。
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こちらも4種のアミューズ。

料理の最初はガスパッチョ。真ん中にはアイスクリーム。この日は晴れてまだ24度もあります。暑い日のガスパッチョは本当に美味い。
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Golden Egg
メレンゲで作られた殻の中には低温調理された黄身。
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ソースはナッツ系ですがトリュフの味がした。Sous Chefにトリュフが入っているのかと確認すると入っていないと。
 ここから目の前にいるSous Chefと会話が始まった。私は日本人で「空飛ぶ食いしん坊」だと話せは、彼の兄弟が東京にいて日本人と結婚しているいう。

ホタテのグリルとpesto
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Sous Chefが自慢げに日本にインスパイアされた料理だという。グリルされたホタテの上にはトビッコ。
クリーミーなpestoがホタテの味を引き立てる。

こちらは地中海産のSole(舌平目)。小型のSoleを低温調理したもので、5種類のソースでいただきます。この料理、以前BBCの番組ででRoca氏がMulletを使って作っていたものです。この料理に出会えて最高です。
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ソースはpesto、ベルモット、オレンジ、オリーブ、もう一つ忘れました。この料理に出会えただけでもこの店に来た価値はあります。次回の料理教室で真似てみよう。
ワインは料理にペアリング。

バカラオ料理。
私の大好きなバカラオ。塩出しが素晴らしく、まるでフレッシュなタラを使ったみたいだ。しかしこの旨味はバカラオだからこそ。
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Soleの料理に満足した次は子牛。
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こちらも低温調理した子牛の美味しいところを切り出し、3種のソースにカラメリゼしたシャロットとともに。最近私もカラメリゼした赤玉ねぎなどにはまっています。肉と会うんだ。

締めは、これもEl Celler de Can Rocaの料理か?
豚を長時間低温調理した後、ハモンセラーノを皮に見立てて焼いたもの。子豚の丸焼きの感覚です。
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料理も終わり、ペアリングのワインも終わり。しかし相当な料理を楽しめた。

デザート。
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こちらはSous Chefが特別に出してくれた。
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チョコレートボンボン。

Sous Chefは東京に行ったら連絡するから是非会おうと。
バルセロナは本当に食材が素晴らしいところ。地産地消でそれを作るシェフたちそしてガストロノミーたち、レベルが違う。



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kan

いいですねえ。
夢とロマンの 旅と食事ですね。

羨ましいですね。
by kan (2017-10-04 09:45) 

Tara

こんにちは。なかなかお教室には行けませんが、また
機会があればよろしくお願いします。

スペイン料理は、家庭料理やバルメニューしか知らない
ので、洗練されたモダン・スパニッシュに興味津々です。
旅先でも様々なスタイルの食を楽しむMichaelさん。

お店の方とのInteractionも素敵。食はホント、幅が広い
複合的な楽しみですね。
by Tara (2017-10-20 18:10) 

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